家づくりのポイント

  • 安心して暮らせること

    地震、火災、水害に強い

  • 長く住めること

    耐久性がある

  • 快適に暮らせること

    遮音性、断熱性に優れている

現在、建設業界では様々な工法、材料を使い、建築物、構造物を施工しています。

住宅業界においてもメーカー、ビルダー、工務店、設計事務所等がそれぞれの考え方のもと 最適と思われる構造により居住空間を提案しております。

弊社は、住宅の土台となる基礎工事、外部を彩る外構(擁壁)工事を主に業務を行ってきました。日々コンクリート、鉄筋、型枠等を使い、RC構造物を施工しながら、そのメリット、デメリットを明確に感じるなかで、一般住宅においてRC住宅の数の少なさに一抹のやるせなさが沸々と込み上げてきました。

そこでRC(鉄筋コンクリート)造をもっと理解してもらい、多くの方に住宅建築の選択肢として取り上げてもらえないだろうかと考え「スケルトン・キューブノイエ」を考案いたしました。

スケルトン・インフィル住宅

「箱」と「内部」からなる家

スケルトンと言っても透けているわけではありません。
建物は、柱・梁・外装などの骨格部分「スケルトン」と内装・電気施設・給水施設・キッチン・浴槽などの「インフィル」で構成されています。
スケルトン住宅は、インフィル部分を自由に変更できることが特徴で、ライフスタイルやライフステージの変化に対応しやすい家なのです。
一般的にはスケルトンはインフィルに比べ耐用年数が長めです。(スケルトンは100年程、インフィルは20~30年程)。そのため長年住んだ家でもインフィルを変えることにより新築のようにすることも可能なのです。

スケルトン・キューブノイエ

大空間・大開口の実現

明るくて気持ちのいい家のはずが、大空間や大開口のデメリットである耐震性、熱のロスなどの心配があります。
スケルトン・キューブノイエは、その心配がなく気分が解放される広い空間を手に入れることができます。
一人暮らしの方や子育て世帯、ご高齢の方まで誰にでも快適に過ごせるいわゆるワンルームの家を手に入れる事ができます。

スケルトン・キューブノイエ

外断熱工法(MK―RC工法)

建物(コンクリート構造物)の外側を断熱材で覆うので、建物の躯体が室温と同調しRC造住宅のデメリットである湿気やカビ、躯体の劣化を防ぎ、メリットである断熱性や耐久性を更に大きくすることができます。簡単に言うと、魔法瓶のような効果となります。
外断熱工法は、湿式工法と乾式工法の2種類がありスケルトン・キューブノイエはどちらの工法でも施工できます。

スケルトン・キューブノイエ

ご希望の間取りを無限に実現

スケルトン・キューブノイエは、基本正方形の平屋です。
その基本のワンキューブを大きくしたりもう一つ加えたり、また2階建てにしたりとお客様のご希望に合わせることが可能です。

そしてこの基本のワンキューブでは、室内に柱がないので、お客様の好きなように間取りをアレンジできます。

スケルトン・キューブノイエ

以下のご提案もできます。

全空調システムと太陽光発電システム

  • 全空調システムは、すべての居室、廊下など建物全体を冷暖房し24時間換気を行うシステムです。
    高断熱、高気密の住まいこそシステムの真価が発揮されます。
    メリットとして家中の温度差が少なくなるため、ヒートショックや熱中症のリスクが減りバリアフリー化にもなります。空気清浄や室内干しも可能となり、いつでも快適に過ごせます。
    デメリットでは、初期コストが高くメンテナンスも必要となり故障や停電になった場合はとても不便な生活を強いられます。
  • 太陽光発電システムは、太陽の光を使って電気を作るシステムです。
    また、家庭で使いきれなかった電気を電力会社に売ることもできます。
    メリットとして電気代の削減、屋根に乗せることによる断熱効果や保護、発電時に二酸化炭素を排出しないので環境に優しい、停電時にも困ることはないなどです。
    デメリットは、初期コストが高くメンテナンスが必要などです。

いずれにおいても初期コストとメンテナンスが必要となりますが、蓄電池などと併用し停電対策や余った電気を買い取ってもらうことでデメリットをメリットに変えることが可能です。

バリアフリー住宅

体の不自由な方だけでなく、小さなお子様やお年寄りの方たちにも安心して暮らせるような住宅を提案しております。
段差をなるべく作らず、どうしても必要な段差にはスロープを設置し、車いすに乗りながらでも容易に開閉できる扉など、少しでも負担を減らしてもらいたいと思っております。

スケルトン・キューブノイエ

RC造住宅のメリットとデメリット

RC造住宅のメリット

耐震性、耐火性、耐久性、断熱性、機密性、遮音性など

耐震性

日本は地震が多い国です。いつ起こってもおかしくない大地震に備え、耐震性の強い住まいを持つことは、これから家を建てる方にとってお勧めします。

RC造住宅のメリット

耐火性

建築基準法では、RC造の建物は「耐火建築物」とされ、火に対して損傷しにくく、延焼を食い止める事ができます。
実際に、約1000℃の炎に1~2時間さらされても燃えることもなく強度も落ちません。(特に都市部などの密集した地域にお勧めします。)

RC造住宅のメリット

耐久性(耐用年数)

RC造の住宅は、約50年以上持つと言われています。(木造やS造(鉄骨造)は約30年)。
また、耐風性にも優れているので、台風などの強風の被害も防ぐ事ができます。

断熱性、機密性

柱や梁などが一体になっているため隙間がなく、また断熱材による効果もさらに期待できるので少ないエネルギーで冷暖房が可能です。そのため光熱費を節約できます。

遮音性

RC造住宅は、遮音性にも優れています。木造住宅が遮音できる音は一般的に30~50dBと言われていますが、RC造の場合は約50dBまで遮断可能です。そのため交通量の多い道路に面していても静けさを保つことができます。また屋内で発する音も屋外へ漏れにくいというメリットもあります。

RC造住宅のメリット

その他

断熱材と隙間のないコンクリート躯体でしっかり断熱、機密されたRC造住宅は、床、天井、各部屋の温度差が少なく家中で快適な暮らしができます。24時間換気システムを導入することで、結露が起きにくく花粉などの侵入も防ぐ事が可能です。屋上や地下の活用により、様々な可能性が広がります。 シアタールーム、オーディオルーム、スタジオ、カラオケルーム、ジャグジーバスなど

RC造住宅のデメリット

重量、増改築の難しさ、解体費用の高さ、外観の汚れが目立ちやすい、湿気やカビなど

重量

他の工法に比べると、建物の自重があり地盤が弱ければ地盤改良工事が必要となり、余分に工事費用がかかります。(建築不可な土地もあります。)

増改築の難しさ

RC造の増改築は容易ではありません。構造的に新たな開口部を設けることが困難だからです。そのため、新築の段階で将来の増改築を必要としないプランを練っておくべきでしょう。一方で内部空間の間取り変更は構造によって木造よりもフレキシブルに対応できることが多くあります。

外観の汚れが目立ちやすい

コンクリートの外壁はメンテナンスを必要としないため、日当たりが悪い部分はコケが生えたり黒ずんだりします。

湿気やカビ

コンクリートは建設後数年間は水分が残っているため、約3〜5年程度は結露やカビが発生しやすくなります。

その他

コンクリートの特性上、色むらやジャンカ(細かい気泡)等が発生する恐れがあります。また、工期が比較的長くかかり、工事費用が他の工法よりも高くなります。

木造住宅のメリットとデメリット

木造住宅のメリット

費用が安い、間取りやデザインの自由度が高い、木によるリラックス効果、調湿効果など

費用が安い

コンクリートや鉄骨に比べ木材の方が材料費が安いため、全体のコストが安くなります。また、鉄筋コンクリートの工期は8ヶ月程度、木造の工期は4~6ヶ月程度と大きく差があります。さらに、何かのトラブルが発生しても他の構造に比べて修繕費も安いという特徴があります。しかし、必ずしもすべての場合において木造の方が安いとは一概に言えません。使用する木材の種類や大きさや量、造作家具や内装のこだわりによっては建築費が上下する事もあります。

木造住宅のメリット

間取りやデザインの自由度が高い

木造住宅は、基礎と土台、柱、梁及び壁で構成されるため建築基準法などの法的基準を満たす限り、間取りやデザイン、使用を自由にプラン出来ます。特に、和風で伝統的な住宅を希望する方に適しています。また、家族構成の変化にも柔軟に対応することができます。ただし、ツーバイフォー構造の場合は、壁を取り払って新たに空間を設けるという形のリフォーム工事はほぼ不可能です。

木造住宅のメリット

木によるリラックス効果

「森林浴」という言葉があるほど、木は生物をリラックスさせ、安心感を与える効果があります。木材は自然物ですから、木目は視覚から癒しを与え、木の香りは疲労効果に効き、木に触れることで人間の脳波を安定させるといわれています。
長い時間を過ごす住宅で、リラックスできるというのは大切なことです。

調湿効果

木は高い吸放湿性を持っています。吸放湿性とは、湿度が高ければ水分を吸収し、低ければ放出するという調節機能です。そのため「夏は涼しく、冬は暖かい」といった心地よい家づくりをすることができます。

木造住宅のデメリット

耐久性の低さ、他の構造に比べて火災に弱い、品質のばらつきなど

耐久性の低さ

木造住宅は、鉄筋コンクリートや鉄骨構造に比べると耐久性が劣ります。
得に注意が必要なのは、シロアリを代表とする害虫被害、気象災害による劣化、外装のメンテナンスです。どこか不具合が出た場合は、構造体への影響が出る前に発見し修繕をしましょう。

他の構造に比べて火災に弱い

木造住宅は、鉄筋コンクリート構造の住宅に比べれば、火災に弱いといえます。また、木=燃えるものというイメージから、木造住宅の火災に対しての弱さはうかがいしれます。
ただ、外装に防火サイディング(外壁の仕上げ材)や軒天材、防火戸を用いることで防火の役割を果たしてくれます。万が一の場合は、避難するまでに充分な時間を稼ぐことができる構造をおすすめします。

品質のばらつき

木造住宅は、木材を現場で組み上げて建築するため、職人さんや施工会社の品質管理体制によって、仕上がりにばらつきがあります。
可能ならば、建築中の現場を見学することをお勧めします。施工する会社とは竣工後のメンテナンスなど含め長いお付き合いとなります。口コミやインターネット上での評判に頼らず、自分の目で見極めることが最も大切なことです。

その他

気象災害による劣化もほかの構造に比べると影響を受けやすい構造です。木材の天敵は水です。長く帯びたままだと「腐る」という現象が起きてしまします。浸水の被害が心配な土地は、基礎を高くすることをおすすめします。ただ、被害を受けた ときには、木造住宅は部分的な修繕がしやすいという特徴があります。